子連れでの献血も安心 無料の見守りサービスがスタート

初回の「お子様見守りサービス」の様子(県赤十字血液センター提供)

 小さな子どもがいる親も安心して献血に協力してもらおうと、JR川崎駅東口のかわさきルフロン献血ルーム(川崎市川崎区)で、月1度の「お子様見守りサービス」が始まった。新型コロナウイルスの影響で減少傾向にある献血者の確保に向けた県内初の試み。「子連れでも献血したい」という市民の声がきっかけで実現した。

 見守りサービスは生後6カ月から小学校就学前の子どもが対象。毎月第2木曜(祝日の場合は翌週)の午後1~4時、保護者が献血している間に無料で子どもを預かってもらえる。子どもの見守りは併設の部屋で行われ、ボランティアの保育士と赤十字奉仕団員が対応する。事前申込制で1日2組まで。

 初回の12日は、2組が利用。1歳半の子どもを預けた母親(34)は「保育士さんはプロなので子どももすぐ慣れ、安心して献血できた」。県赤十字血液センターの担当者は「コロナ禍で献血者が減少しているが、子育て世代の方に利用していただいて苦境を乗り越えたい」と話している。

 見守りサービスは来年4月まで。その後は利用状況などを考慮して継続するかどうか決める。申し込み・問い合わせは、同献血ルーム、電話044(245)1857。

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