リグリー・フィールドがアメリカの国定歴史建造物に指定

カブスの本拠地リグリー・フィールドは長いあいだ、カブスファンにとって重要な存在だったが、クラーク通りとアディソン通りの角にあるこの古い球場は正式にアメリカで最も歴史的な場所の1つと見なされるようになった。日本時間11月20日、リグリー・フィールドは内務長官のデービッド・L・バーンハートによって国定歴史建造物に指定された。106年の歴史を持つ同球場がシカゴ市の歴史と米国プロスポーツの歴史の両方で重要な役割を担ってきたことが認められた。

カブスのトム・リケッツ会長は「リグリー・フィールドは何世代にもわたるファンの心のなかで特別な場所です。だから、私はオーナーになった最初の日からリグリー・フィールドを保存することを約束していました」とのコメントを発表。アメリカには約2600の国定歴史建造物があり、現在もメジャーリーグ球団の本拠地球場として使用されている球場では、レッドソックスのフェンウェイ・パークに次いで2つ目となる。

リグリー・フィールドは1914年に建設され、当初はウィーグマン・パークという名称でシカゴに本拠地を置くフェデラル・リーグの球団の本拠地として使用されていた。1876年までさかのぼる長い歴史を持つカブスは、1916年からこの球場を本拠地とし、1926年にはリグリー・フィールドと改名された。また、フットボールのシカゴ・ベアーズも1921年から1970年までこの球場を本拠地として使用していた。

1937年には外野フェンスに同球場の名物とも言えるツタが植えられ、外野のセンター部分には現在も稼働中の手動式スコアボードが設置された。1988年にようやく照明器具が設置されたが、「野球は太陽の下でやるもの」というフィリップ・K・リグリー元オーナーの意向もあり、開場から75年間にわたってナイターが開催されなかった。

バーンハートは「リグリー・フィールドの歴史的な意義は、我々の国の物語に織り込まれています。野球の歴史における伝説的な出来事や革新、伝統がある場所を国定歴史建造物に指定することにとても興奮しています」とのコメントを発表している。

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