コリンズ元監督が引退を表明 オリックスでも監督を務める

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、アストロズ、エンゼルス、メッツの3球団で監督を務め、メジャー通算995勝をマークしたテリー・コリンズ(71歳)が引退を発表した。コリンズは2017年シーズンの最終戦をもってメッツの監督を退任し、現在はメッツの「GM付特別補佐」として春季キャンプなどで選手にアドバイスを送っている。2007年から翌年途中まで日本プロ野球のオリックス・バファローズでも監督を務め、2009年にはワールド・ベースボール・クラシックの中国代表監督として同国史上初勝利をマークした。

コリンズは選手としてはメジャー昇格を果たせなかったものの、マイナーで指導者としてのキャリアをスタートし、ドジャース傘下AAA級アルバカーキやパイレーツ傘下AAA級バッファローで監督を経験。両球団の殿堂入りを果たしている。1992年からの2年間はパイレーツでブルペンコーチを務め、1993年シーズン終了後、アート・ハウを解任したアストロズの監督に就任した。

アストロズでは3シーズン連続で勝ち越したものの、ポストシーズン進出を果たすことはできず、1996年シーズン終了後に解任。1997年からはエンゼルスで監督を務めたが、最初の2シーズンはいずれも地区2位でポストシーズンに進めず、1999年は51勝82敗となった時点で29試合を残して途中解任された。

その後、2007年にオリックスの監督に就任。1年目はグレッグ・ラロッカやタフィー・ローズを獲得しながらも最下位に終わり、2008年にはアレックス・カブレラも獲得して「ビッグボーイズ打線」を形成したが、開幕から49試合を消化して21勝28敗となった時点で「情熱がなくなった」と突然辞任を表明した。翌2009年はワールド・ベースボール・クラシックの中国代表監督を務めている。

2011年からはメッツの監督に就任し、7シーズンという比較的長い期間にわたって監督を務めた。最初の4シーズンはいずれも勝率5割未満に終わったが、2015年に地区優勝&リーグ優勝を達成。2016年は一発勝負のワイルドカード・ゲームで敗退し、70勝92敗に終わった2017年限りで退任した。メジャー通算995勝(1017敗・勝率.495)。1000勝の大台にはわずかに届かなかった。

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