岡本太郎と盟友セリグマンにスポット 川崎で企画展

クルト・セリグマンの作品が展示されている企画展=川崎市多摩区の市岡本太郎美術館

 故岡本太郎と盟友のクルト・セリグマンにスポットを当てた企画展「クルト・セリグマンと岡本太郎」が、川崎市岡本太郎美術館(同市多摩区)で開かれている。来年1月24日まで。

 セリグマンはスイス生まれの芸術家。岡本に最も影響を与えた芸術家として知られており、岡本がパリ滞在中に前衛芸術家の団体「アプストラクシオン・クレアシオン協会」に参加した際、交流を深めたという。

 展示会は2人の絵画や版画のほか、プライベート映像など約130点を紹介。パリでのセリグマンとの出会いから岡本が自らの創造を方向付けていく過程を、さまざまな作品や資料からひもとくことができる。また、「リボン」を題材にした2人の絵画を見比べることで、対象物の捉え方や表現の違いを比較できるという。

 同館は「セリグマンの作品が一堂に集まる初の試み。貴重な作品を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 観覧料は一般千円。高校・大学生、65歳以上は800円。中学生以下無料。24日は休館。問い合わせは、同館、電話044(900)9898。

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