レイズの有望株・フランコ 故障でドミニカ冬季リーグを離脱

メジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体1位にランクインしている超有望株ワンダー・フランコ(レイズ)は、レオネス・デル・エスコヒードの一員としてドミニカ共和国で行われているウィンター・リーグに参加していたが、右上腕二頭筋の痛みにより現地時間11月20日から欠場が続いている。所属球団のレオネスは現地時間11月25日、フランコがレイズのチームドクターの検査を受けるためにアメリカへ戻ることを発表。レイズは深刻な故障ではないことを望んでいるようだ。

19歳のフランコは、レオネスでプレーした最初の5試合で打率.350、1本塁打、1盗塁、出塁率.435、長打率.500の好成績をマーク。遊撃の守備でもベアハンドキャッチからの鋭いスローイングを見せ、「ナンバーワン・プロスペクト」との評判に違わない見事な活躍を披露していた。故障の程度はまだ明らかになっていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から聞いた話によると、レイズはフランコの故障が深刻なものではないことを望んでいるという。

今季はマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、球団の代替トレーニング施設で1年を過ごしたフランコだが、プロ1年目の2018年はルーキー級で61試合に出場して打率.351、11本塁打、57打点、OPS1.004の猛打を披露。19三振に対して27四球を選ぶという洗練されたアプローチも光った。

翌2019年はA級で62試合に出場して3割を超えるアベレージを残したあと、18歳の若さで早くもA+級へ昇格。ここでも52試合に出場して3割を優に超える高打率をマークした。結局、この年は2階級合計で114試合に出場し、打率.327、9本塁打、53打点、18盗塁、OPS.885の好成績をマーク。35三振に対して56四球を記録した。

メジャーリーグ公式サイトはフランコの打撃について、最高評価となる「80」を与えており、これはブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)に次ぐ2人目の快挙。卓越した打撃技術に洗練されたアプローチを兼ね備えており、将来的には首位打者争いの常連となるかもしれない。早ければ来季にもメジャーへ昇格することが予想されている(来季開幕時点で20歳)。

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