稲佐山中腹に「グランピング」新設など 長崎市、再整備案報告

常任委員会で意見を交わす委員=長崎市役所

 定例長崎市議会は30日、総務、教育厚生、環境経済、建設水道の4常任委員会を続行した。環境経済委で市は、稲佐山公園の魅力向上に向けた中腹エリアの再整備について、自然の中でキャンプ気分が楽しめる「グランピング」施設の新設など、指定管理者から示されている案を報告した。
 稲佐山公園と長崎ロープウェイを一体管理する、通販大手ジャパネットホールディングスのグループ会社「リージョナルクリエーション長崎」(長崎市)などの共同体からの提案。
 市によると、検討を進める中腹エリアは約13ヘクタール。スポーツやアドベンチャーなどのテーマ別に区域を分け、グランピング施設のほか子どもたちが中に入って遊べる噴水、木製遊具を設置したアスレチック、ドライブインシアターを楽しむ設備などの整備が提案されている。
 委員からは「整備後にはどう維持管理をしていくのか」「どのくらいの事業費を見込んでいるのか」などの意見が出た。大串昌之・市中央総合事務所長は「市としても四季折々の季節を感じられ、あらゆる世代が楽しめる公園として活性化するよう検討を進めていく」と述べた。

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