ツインズがロサリオをウエーバー公示 昨季32本塁打の外野手

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ツインズは日本時間12月2日に主力打者の1人であるエディ・ロサリオ外野手をウエーバー公示したようだ。ウエーバーでの獲得を希望する球団が現れた場合、その球団は1000万ドル前後まで上昇することが予想されるロサリオの年俸をそのまま引き継ぐことになる(今季の年俸は775万ドル)。獲得を希望する球団が現れず、なおかつツインズが来季の契約をオファーしなかった場合、ロサリオはノンテンダーFAとなる。

現在29歳のロサリオは、2010年のドラフトで4巡目指名されてから今季までツインズ一筋で過ごしてきた生え抜き選手であり、今季は57試合に出場して打率.257、13本塁打、42打点、OPS.792を記録。2017年から3年連続で24本以上の本塁打を放っており、2019年には自己最多の32本塁打、109打点をマークした。

しかし、通算打率.277に対して通算出塁率.310という数字が示すように、四球の少ないフリースインガーであり、通算OPSは.788に過ぎない。左翼の守備も決して上手いとは言えず、本塁打数が示すほど実際の貢献度は高くない。ツインズでは有望株のアレックス・キリロフとブレント・ルーカーが今季デビューし、トレバー・ラーナックのデビューも近付いているため、1000万ドル前後の年俸を支払ってまでロサリオを引き留める必要はないと考えているのだろう。

もちろん、ロサリオがノンテンダーFAとなったあとにツインズが再契約の交渉を行う可能性は残っている。ウエーバーでの獲得を希望する球団が現れないということはすなわち「ロサリオに1000万ドル前後を支払うのは高すぎる」という球界の共通認識を示すことになるため、より安価な金額での交渉が可能になるからだ。

はっきりとした欠点を抱える選手ではあるものの、シーズン30本塁打を期待できるパンチ力は魅力であり、ノンテンダーFAとなった場合には両翼の外野手の補強を目指すチームから関心が寄せられることになりそうだ。

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