【新型コロナ】横浜、過去最多4人死亡 94人感染 高齢者施設や認可保育所でクラスター

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は3日、市内に住む70~90代の男女4人が死亡した、と発表した。それぞれ市内の病院に入院していた。市発表の1日の死亡者数としては最多。また、10歳未満~90代の男女94人の感染が新たに確認された。

 死亡者のうち2人は、クラスター(感染者集団)が発生した昭和大学藤が丘病院(同市青葉区)の入院患者と、市内の有料老人ホームの利用者。4人とも11月中に陽性が判明していた。
新規感染者のうち、50代女性が重症で70代男性が中等症、92人は軽症または無症状。うち53人の経路が不明という。

 これまで複数の感染者が出ていた市内の高齢者施設と認可保育所では、新たな陽性者が分かり、それぞれクラスターと認定された。感染者数は、高齢者施設で利用者と職員計13人、認可保育所で園児や職員計7人となった。

 すでにクラスターが発生していた市内の有料老人ホームでは、20代の女性職員が新たに感染。同施設の感染者数は計22人となった。

 利用者1人の感染が判明していた市内の特別養護老人ホームでは、50代の女性職員が新たに感染し、重症。市は、利用者と職員計約400人を対象に検査を進めている。

 男児2人は各家庭内で感染したとみられ、それぞれが通う市立小学校で、担任や同級生を検査している。

 同じく家庭内感染とされる40代女性は、市立保育所の保育補助スタッフ。感染可能期間に出勤はなく、職場内に濃厚接触者はいないという。

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