ノンテンダーFA MLB公式サイトが注目の8人を紹介

メジャーリーグは日本時間12月3日の午前10時に「ノンテンダー・デッドライン」を迎え、59人の選手がノンテンダーFAとなった(うち4人はすでに再契約)。クリス・ブライアント(カブス)やゲーリー・サンチェス(ヤンキース)など、ノンテンダーFAとなる可能性が取り沙汰されていた大物選手はノンテンダーFAにならなかったが、60人近いノンテンダーFAのなかにはレギュラークラスの選手も多く含まれている。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは8人をピックアップしている。

カイル・シュワーバー(現在27歳・今季年俸701万ドル)

カブスからノンテンダーFAとなった外野手。2019年にいずれも自己ベストの打率.250、38本塁打、92打点、OPS.871をマークするも、今季は59試合に出場して打率.188、11本塁打、24打点、OPS.701と大不振。守備に不安を抱えるため、アメリカン・リーグのチームが指名打者として獲得に動く可能性も。カブスは再契約の可能性があることを示唆している。

アダム・デュバル(32歳・325万ドル)

ブレーブスからノンテンダーFAとなった外野手。今季は57試合に出場して打率.237、16本塁打(リーグ3位タイ)、33打点、OPS.833をマーク。来季ナショナル・リーグで指名打者制が採用されるか不透明なため、ノンテンダーFAの憂き目に遭ったと見られる。サービスタイムが5年未満のため、獲得したチームはFAまで2年間保有することが可能である。

エディ・ロサリオ(29歳・775万ドル)

ツインズからノンテンダーFAとなった外野手。ノンテンダーFAとなる前にウエーバー公示されたが、獲得を希望する球団は現れなかった。2019年に32本塁打、109打点、今季も57試合で13本塁打、42打点をマークしたが、出塁率が低く、守備があまり得意でないという欠点も抱える。フェインサンドは「1月まで契約が決まらないかも」と指摘している。

ノマー・マザーラ(25歳・556万ドル)

ホワイトソックスからノンテンダーFAとなった外野手。まだ若いが、デビューが早かったため来季終了後にFAとなる。2016年から3年連続20本塁打、2019年も19本塁打を放っていたが、ホワイトソックスへ移籍した今季は42試合で打率.228、1本塁打、15打点、OPS.589と大不振。アプローチ面にも改善は見られず、若さだけが魅力という状況になりつつある。

デービッド・ダール(26歳・247万5000ドル)

ロッキーズからノンテンダーFAとなった外野手。FAまであと3年間保有できるため、ロッキーズの決断は驚きだった。昨季は打率.302をマークし、自身初のオールスター・ゲーム選出。ただし、故障が非常に多く、規定打席到達の経験は1度もない。今季も故障に泣かされ、24試合に出場して打率.183、0本塁打、9打点、OPS.470という自己最悪の成績に終わった。

アーチー・ブラッドリー(28歳・410万ドル)

レッズからノンテンダーFAとなった救援右腕。今年8月末のトレードでレッズに加入し、移籍後は6試合に登板して防御率1.17と好投。今オフ中にライセル・イグレシアスを放出してブラッドリーをクローザーに据えると予想する声もあった。直近4シーズンで221試合に登板して防御率2.95を記録しており、FA市場で人気を集めるリリーバーの1人となりそうだ。

マイケル・フランコ(28歳・295万ドル)

ロイヤルズからノンテンダーFAとなった三塁手。昨オフはフィリーズからノンテンダーFAとなっていた。今季は全60試合に出場してリーグ3位タイの16二塁打を放つなど、打率.278、8本塁打、38打点、OPS.778とまずまずの成績。今オフのFA市場は三塁手の層が薄いため、三塁手の補強を必要とするチームからの注目が集まることが予想されている。

トラビス・ショウ(30歳・400万ドル)

ブルージェイズからノンテンダーFAとなった三塁手兼一塁手。昨オフはブリュワーズからノンテンダーFAとなっていた。86試合でOPS.551に終わった前年よりマシだったとはいえ、今季も50試合で打率.239、6本塁打、17打点、OPS.717と低調。2017~18年は2年連続で30本塁打以上を記録しており、FA市場の三塁手の層が薄いことが幸いするかも。

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