諫早湾の冬の味覚 「小長井牡蠣」販売始まる 開店前から長い列

殻付きカキを袋に入れるスタッフ=諫早市、諫早湾漁協直売店

 諫早湾の冬の味覚として知られる「小長井牡蠣(かき)」の出荷、販売が5日、長崎県諫早市小長井町の諫早湾漁協直売店で始まった。開店前から多くの客が長い列を作り、殻付きカキが入った袋を次々と買い求めた。
 カキ養殖は旧小長井町漁協時代の1999年に始め、現在、諫早湾漁協カキ部会(野田清一部会長、39人)が沖合のいかだに垂下して養殖している。昨季は、夏の高水温などの影響で水揚げ量が激減。宮城県で中間育成された稚貝を諫早湾で養殖、出荷した。
 同漁協の新宮隆喜組合長は「今季は梅雨の影響でフジツボが付着して育たなかったのもあり、例年より水揚げ量が落ちているが、大きく育ったカキを今月半ばごろから提供できるだろう」と話した。
 開店1時間前から並んだ同市山川町の竹内正二さん(70)は「味が濃厚でおいしく、孫が楽しみにしている」と話した。カキ焼き小屋もオープンし、多くの客でにぎわった。


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