「Yumi Zouma」にイラスト提供 絵描きの松本さん SNSきっかけに

「Yumi Zouma」のツアーTシャツ(右端)など松本さんが手掛けた作品

 長崎県佐世保市の絵描き、松本奈々さん(36)が、ニュージーランドの人気ポップバンド「Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)」のツアーTシャツ用のイラストを担当した。メンバーから直接依頼された。松本さんは「ファンだったのでうれしい」と感激している。
 松本さんは油絵が趣味の父から絵画の基礎を学び、絵が得意になった。中学時代、ファッションや音楽、映画に興味を持ち、サブカルチャーにも傾倒。そこで得た知識や感覚が今の画風を形成している。
 2016年、友人と2人で同市でイラストなどの展示販売イベントを開催。数時間のうちに100人以上が訪れる盛況ぶりで、仕事の依頼も増えた。これを機に絵描きとして本格的に活動を始めた。
 「ユミ・ゾウマ」との出会いもイラスト。元々バンドのファンだった松本さんは、メンバーのイラストをインスタグラムに投稿。すると、メンバーから「描いてほしい」と直接依頼があり「鳥肌が立った」。19年7月、デジタルリリース曲「Bruise」のピアノバージョンのカバーイラストを担当。今年3月にはツアーTシャツ用のイラストも手掛けた。
 描く対象は女性が多い。「普段女性が日常生活で見せないような喜怒哀楽を描きたい」と松本さん。「今後は何年かかけての連作に挑戦したい」と目標を語る。作品はインスタのアカウント「nana_egaku」で閲覧できる。

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