AEDが駅にない・・・ スマホで検索、近くの病院から駅員に届ける 連携プレーで人命救助の高校生4人に感謝状

感謝状を贈呈された生徒たち=県立向の岡工業高校

 スマートフォンで自動体外式除細動器(AED)のある場所を検索し、人命救助をしたとして、JR東日本横浜支社は8日、県立向の岡工業高校(川崎市多摩区)の生徒4人に感謝状を贈呈した。

 命を救ったのは同校3年の鳥丸彩紀(さいき)さん(18)と松井大さん(18)、同2年の請盛艶(えん)さん(17)と加藤夏稀さん(17)の4人。

 請盛さんと加藤さんは10月27日午後3時40分ごろ、帰宅途中にJR久地駅(同市高津区)の階段で成人男性が倒れ込むのを発見、駅員を呼ぶなどの対応に当たった。現場にはAEDが無く、後から来た松井さんがスマホでAEDのある場所を検索。駅近くの病院にあることが判明し、鳥丸さんがAEDを駅員に届けて初期対応に協力したという。

 松井さんは「自分の行動が人を救うことになって良かった。一緒に救助に当たった友人の大切さを感じた」と話した。同駅を管轄するJR武蔵溝ノ口駅(同)の磯崎正彦駅長は「(4人の行動を)まねするのは大変だと思う」とたたえた。

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