【新型コロナ】川崎で最多の71人感染 特養ホームでクラスター

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は9日、10歳未満~90代の男女71人の感染が新たに確認された、と発表した。1日当たりの感染者数は67人(11月26日)を上回り、過去最多を更新した。中等症3人、軽症40人、無症状28人で、26人の感染経路が不明。市発表の感染者数は累計3076人となった。

 年代別では20代が21人と最多で、40代9人、30.50代が各8人、80代7人、10.60代が各5人、70.90代が各3人、10歳未満2人。居住区別では、川崎区18人、多摩区12人、宮前区11人、中原区10人、高津区9人、幸区4人、麻生区と東京都3人、横浜市1人。

 市によると、感染経路が分かっているのは家庭内感染20人、陽性者との接触者25人。川崎区内の特別養護老人ホームではクラスター(感染者集団)が発生し、入居者8人、職員2人の計10人の陽性が判明、同施設の感染者は計11人となった。不明の26人は、認可保育所「麻生ゆりのき保育園」(麻生区)に務める60代の女性保育士ら。同保育園は9日から臨時休園した。

 また、市立中央支援学校に勤務する市外の30代男性教諭の感染が8日に判明し、同校は9日から臨時休校とした。同保育園と同校とも、休業期間は濃厚接触者が特定するまで当面の間だという。

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