壱岐、対馬にも就職支援員配置 地域若者サポステ

 厚生労働省と長崎県の委託を受け、就職支援に取り組む「地域若者サポートステーション」(略称サポステ)は、新たに対馬、壱岐両市内に支援員を配置し、相談業務を始めた。
 県雇用労働政策課によると、サポステはこれまで長崎、佐世保、五島3市に拠点があり、中途退学者や未就業者を対象に無料でカウンセリングや模擬面接などの支援に取り組んできた。本年度から支援対象を39歳以下から49歳以下に広げ、バブル崩壊後の就職難に直面した「就職氷河期世代」への支援も強化した。
 その一環で離島の支援も拡充。新上五島町での巡回相談を4月以降、月1回から4回に増やし、壱岐、対馬両市にも11月末以降、佐世保のサポステ所属の支援員を一人ずつ配置した。壱岐では月曜、水曜の午前10時~午後4時に壱岐合同庁舎で、対馬では火曜と金曜の午前10時~午後4時に厳原地区公民館でそれぞれ相談業務を始めた。
 同課は「労働局など関係機関と連携し、就職氷河期世代の就労、キャリアアップを支援し、若者が活躍できる環境づくりを進めたい」としている。
 長崎労働局と県、県商工会連合会など16団体は6月、就職氷河期世代を支援する組織「ながさき就職氷河期世代活躍支援プラットフォーム」を発足。長崎労働局は11日午後2時から長崎ブリックホールで就職氷河期世代の支援や活躍を考える講演会を開く。入場無料。

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