【新型コロナ】神奈川県に無断で業者が再委託 コロナ療養の湘南国際村運営業務

湘南国際村センター

 新型コロナウイルスに感染した軽症・無症状者を受け入れる神奈川県の宿泊療養施設「湘南国際村センター」(葉山町)を巡り、県は10日、運営業務を委託した福島県内の業者が県に無断で他の業者に再委託していたことを県議会厚生常任委員会に報告した。この業者は別の宿泊療養施設でも業務を再委託していたという。

 県によると、同センターの運営や滅菌・清掃などの業務について、4月に「キョウワプロテック」(福島市、キョウワ社)と口頭で随意契約を締結。その後、同社は県に協議することなく、他の事業者に再委託し、さらに業務の一部は再々委託されていた。

 県はキョウワ社と随意契約を結んだ理由について、福島での除染作業など防護服を着用した作業の実績があることなどを挙げた。

 同社と協議をしており、再委託を認めずに同社が業務を行う方向で調整を進めているという。

 県が調べたところ、別の宿泊療養施設「アパホテル横浜関内」(横浜市中区)でもキョウワ社が運営業務を受注し、再委託、再々委託していたことが判明。県が詳細を確認している。

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