約10トン生産 ユウコウが収穫ピーク 外海地区

黄色く色づいたユウコウの収穫作業=長崎市神浦上大中尾町

 長崎市外海地区では同市伝統のかんきつ類「ユウコウ」が色づき、収穫の最盛期を迎えている。
 同市によるとユウコウは甘みのあるまろやかな酸味が特徴で、主に市内3地区で生産されている。外海地区では庭先に自生樹のある家庭もあり、昔から調味料代わりに使われてきた。近年は料理や菓子ほか加工品の原材料としても注目されている。
 同地区の帯山安敏さん(71)の畑では黄色い果実がよく実り、切り取ったばかりの実から爽やかな香りが漂った。帯山さんは「ユウコウはぽん酢やドレッシングほか、鍋物にも合う。料理の名脇役」とPRしていた。
 生産者らでつくる外海地区ゆうこう振興会(16人)によると、収穫は来年1月上旬まで。約10トンの生産を見込んでいる。

© 株式会社長崎新聞社