嘉川駅開業120周年を祝し、地域で飾り付け

▲待合室の様子

 嘉川自治連合会(松崎恒雄会長)は、JR嘉川駅が12月3日に開業120周年を迎えたことを祝い、同日同駅待合室の掲示板を色とりどりに飾り付けた。また、開業当時の駅舎や人々を写したモノクロ写真2枚も掲示し、昔の様子を伝えている。飾り付けは、掲示板が補修される12月18日頃まで見ることができる。

 同駅は、1900(明治33)年の12月3日、山陽鉄道によって三田尻―厚狭間が開通した際に、三田尻、大道、小郡、阿知須、船木、小野田、厚狭駅とともに開業した。郷土史「ふるさと嘉川」によると、開業時は貨物も取り扱い、米などが県外へ移出されていた。また、明治末期から大正にかけては構内に広さ40坪ほどの売店もあったという。

 地元住民の中には「昭和30年代はSLが客車を12両引き、満員の状況だった」と懐かしむ人もいる。現在はJR西日本山口地域鉄道部が管理している無人駅だ。

 「今後は、季節に応じて飾り付けを変えたり、待合室の壁などを塗り直したりする予定。地域のものは地域の手で大切に守っていきたい」と同連合会末岡茂美副会長。

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