【12日】田上市長ら8人は陰性 新型コロナ

 長崎市は12日、11日に新型コロナウイルス感染が判明した武田敏明副市長の接触者として検査した田上富久市長や高宮茂隆副市長、職員ら計7人と濃厚接触者の家族1人は全員陰性だったと発表した。他の職員と市議計4人も接触者として検査を進めている。武田副市長の庁舎執務室や立ち寄り先は消毒を終えており、市は週明け以降も平常通り市役所業務を続ける。
 武田副市長は8日に鼻水の症状、11日朝に37度8分の熱があり、検査で陽性が分かった。同日の定例市議会最終日を欠席したが、それまでは議会に出席していた。公務中はマスク着用や社会的距離の確保を徹底し、最近は県外移動や外部との会食もないという。
 12日に市役所で記者会見した田上市長は「市民に心配や不安をかけた」と陳謝。武田副市長が感染防止に注意を払っていただけに「(感染に)驚いている。誰が感染してもおかしくないと改めて感じた」と述べた。現時点で「市役所全体に感染が広がるとは思っていない」との見方を示した。

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