ボランティアさんたちが丁寧にお掃除【木造駅舎巡礼06】美祢線02

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本美祢線厚保駅。瓦屋根でないのがちょっと残念。詳しくないので何と言う屋根材なのか分かりませんがそれなりに古びた感じは、好ましく感じました。駅前ロータリーがあった痕跡が残っています。

駅出入口。駅舎内に「厚保 地域交流ステーション」があり電灯が点いています。筆者が訪れた日、ボランティアの方々が駅の清掃をされていました。

※2020年8月撮影

右に「きっぷうりばのご案内」として「きっぷは、駅前の井上電気商会で発売しています。きっぷをお求めのうえご乗車願います。 長門鉄道部長」と掲出されています。実際には2019年(令和元年)9月で簡易委託は終了していました。

※2020年8月撮影

振り返ると駅にアクセスする厚狭川の橋のたもとに電気屋さんがあります。閉まっている様でした。

※2020年8月撮影

出入口に建物財産標がありました。明治38年9月30日と記されています。1905年、築115年。

※2020年8月撮影

駅に入りました。懐かしい金属の改札口が残っています。

※2020年8月撮影

虫の死骸だらけだった湯ノ峠駅とは違ってとても掃除が行き届いています。「無料で貸し出します」と書かれた自転車が置かれています。

※2020年8月撮影

こちらが「厚保 地域交流ステーション」。撮影を終えた後に挨拶したら、掃除が終わって一服されていたボランティアさんたちからお茶をすすめていただきました。空模様が怪しいので少し急いで美祢線を回りたかったのでお礼を言って次の駅に向かいました。駅に関する面白い話が聞けたかもしれなかったですね。残念なことをしました。

※2020年8月撮影

上りホーム駅名標。

※2020年8月撮影

駅舎は下りホーム側にあります。掃除だけでは無くお花も飾られています。駅がとても大切にされていることが分かります。

※2020年8月撮影

厚狭駅起点の10.2kmキロポストがあります。ボランティアさんの姿が写っています。

※2020年8月撮影

跨線橋から木造駅舎。屋根が少し傷んでいるかな。こちら側の妻壁は補修されています。ボランティアさんは三人いらっしゃいました。きっぷを販売していた電気屋さんが写っています。

※2020年8月撮影

こちらは厚狭駅方面。集落があります。

※2020年8月撮影

上りホームから駅舎のホーム側正面。

※2020年8月撮影

駅名標。厚保は難読駅名です。湯ノ峠駅、厚保駅、四郎ケ原駅と3駅木造駅舎が続きます。

※2020年8月撮影

駅は、1905年(明治38年)山陽鉄道の駅として開業。1906年(明治39年)国有化。1924年(大正13年)線路名称改定で美禰線(1963年からは美祢線)の所属駅になりました。2013年(平成25年)駅舎改装「厚保 地域交流ステーション」が開設。

上りホーム長門市駅側終端部から。かつては大嶺炭鉱から産出される良質の無煙炭を積み出す貨物列車が行き交っていたのでホーム長がたっぷりとられています。

※2020年8月撮影

こちらは長門市駅方面。引き込み線があります。

※2020年8月撮影

みなさん掃除道具を片付けておられました。改札口の中に花が飾られています。

※2020年8月撮影

最後に駅舎の北側から。こちら側にレンタカーを駐めていたのです。写っているのはボランティアさんのクルマです。

※2020年8月撮影

右奥に見えているのは美祢構内タクシー厚保営業所。

※2020年8月撮影

では四郎ケ原駅に向かいます。

(写真・文章/住田至朗)

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