年末年始はATM休止 十八親和銀システム統合 4日以降 旧十八 新通帳に繰り越しを

十八親和銀行 システム統合に伴う主な留意点

 十八親和銀行(長崎市)は来年1月4日、旧十八銀行の事務システムを旧親和銀行のシステムに統合する。これに伴いオンラインサービスの一時休止や商品・サービスの変更がある。主な留意点をまとめた。

 10月の合併以降、二つのシステムを併用している。統合により全ての商品やサービスが共通化される。
 店舗窓口利用は12月30日まで、年明けは1月4日から。この間の30日夜から4日早朝まではシステム移行準備のため、現金自動預払機(ATM)やインターネットバンキングなどを一時休止。現金の引き出しなどができなくなる。
 4日以降のサービス変更で特に留意したいのが通帳だ。旧十八の通帳は、旧十八のATMに限り入出金・残高照会・記帳は引き続き可能。だが、振り込みや窓口利用はできなくなるため、新通帳への繰り越しが必要となる。手続きは同日以降、窓口や店舗内の通帳繰越機でできる。担当者は「期限はないので、混雑を避けて利用を」と呼び掛けている。
 印字も変わる。例えば、旧十八の「通帳支払」「ATM」の表記は、旧親和と同じ「CDツウチヨウ」「ADツウチヨウ」になる。
 一方、旧親和の通帳はそのまま使える。キャッシュカードは旧十八、旧親和のどちらも引き続き利用できる。
 ATMの利用時間や手数料も旧十八を旧親和に合わせて、利便性が向上する。旧十八のATMの平日預け入れは「午後9時まで」から「午後11時まで」に延長。旧十八のキャッシュカードでも、コンビニATMの24時間利用(土曜午後9時~日曜午前7時を除く)や振り込みができるようになる。ゆうちょ銀行とイオン銀行のATMは、取扱手数料を無料化する(一部時間帯を除く)。
 旧十八と旧親和の両方でインターネットバンキングを利用している場合、新銀行が契約を自動的に一本化することはない。どちらかを解約し、もう一方に登録情報を集約することは可能だが、詐欺に注意し新銀行に問い合わせを。旧十八の個人インターネットバンキングはログイン方法が変わる。
 旧十八の顧客も、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の商品・サービスを使えるようになる。支払い専用カード「Debit+(デビットプラス)」をはじめ、銀行口座と連動したマネーアプリ「Wallet+(ウォレットプラス)」、スマートフォン決済サービス「YOKA!Pay(ヨカペイ)」、交通系ICカード機能を持つ「アレコレnimoca(ニモカ)」など多様だ。
 行員になりすます詐欺が懸念される。顧客が依頼しない限り、銀行が窓口以外で通帳を預かることはなく、暗証番号や口座番号を尋ねることもない。お客さま照会センターは旧十八顧客用(0120.18.0218)、旧親和顧客用(0120.48.0070)。


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