15日、長崎県内新たに10人感染 長崎市職員も 市長2週間登庁控え

 長崎県内では15日、新たに計10人(長崎市5、佐世保市4、西彼長与町1)の新型コロナウイルス感染が確認された。長崎市の新規感染者のうち1人は、市秘書課の20代男性職員。濃厚接触者として検査を受けた田上富久市長は陰性だったが、健康観察のため2週間登庁せず、テレビ会議システムなどで公務を続ける。県内の感染確認は計338人になった。
 男性職員は既に感染が判明している武田敏明副市長の接触者として11日に検査を受け、この時は陰性だったが、14日に発熱し陽性を確認。武田副市長の妻も12日に陰性とされたが、発熱し14日に陽性が判明した。
 田上市長は男性職員と13日に行動を共にした際、窓を閉めた移動中の公用車内でマスクを外して食事を取ったことから濃厚接触者となった。市長はオンラインで記者会見し「認識の低さから濃厚接触者となり、市民に不安を与えた」と陳謝。市役所業務に支障が出ないように体制を整えるとした。
 同市の他の3人のうち2人と長与町の1人は、クラスター(感染者集団)が発生した同市内の接待を伴う飲食店「フォーエックス」の客やその濃厚接触者。
 佐世保市の4人のうち2人は、クラスターが発生した同市内の障害者通所施設「あすなろ作業所・おおぞら作業所」の利用者。他の2人は、既に感染が判明している施設関係者の濃厚接触者。市は利用者と職員計113人の検査を終え、感染確認は計10人となった。


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