「コロナ収束願い」しめ縄新調 長崎・矢上神社 出雲大社の職人に依頼

神社関係者らが見守る中、慎重に取り付けられた新しいしめ縄=長崎市、矢上神社

 長崎市矢上町の矢上神社(金子泰宮司)で14日、新型コロナウイルスの鎮静を祈願し、穏やかな新年を迎えようと、しめ縄を取り換える神事があった。
 2016年以来の新調。前回に引き続き、島根県の出雲大社の大しめ縄を作っている飯南町注連(しめ)縄企業組合に依頼した。しめ縄は長さ4.5メートル、太さ最大1.8メートル、重さ約200キロ。出雲大社のものと同じわらが使用されている。
 神社関係者や氏子有志らが見守る中、地元業者や同組合の職人らが協力し、古くなったしめ縄を外した後、左右のバランスを確認しながら新しいしめ縄を取り付けた。神事には約20人が参加した。
 同組合の棟梁(とうりょう)、石橋真治さん(69)は「お参りをした人が笑顔で帰ってもらえるよう、心を込めて作った」と仕上がりに満足げ。金子宮司(78)は「コロナが一刻も早く落ち着いてほしい」と語った。

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