【新型コロナ】川崎過去最多、90人感染 宮前の大手学習塾でクラスター

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は16日、10歳未満~90代の男女90人の感染が新たに確認された、と発表した。重傷1人、中等症6人、軽症71人、無症状12人で、30人の感染経路が不明。宮前区の大手学習塾でクラスター(感染者集団)が発生し、関連で市立中学校3校が同日から臨時休業となった。1日当たりの新規感染者数は、9日の71人を上回り過去最多を更新した。市発表の感染者数は3421人となった。

 年代別では、10代が20人と最多で、30代16人、40代15人、20代12人、50代7人、70代6人、80.90代が各4人、10歳未満と60代が各3人。居住区別では、宮前区27人、中原区15人、川崎・幸・高津区が各10人、多摩・麻生区が各6人、横浜市4人、相模原市・東京都が各1人。

 市によると、感染経路が判明しているのは、家庭内感染25人、陽性者との接触者が35人。宮前区の大手学習塾に通う市立小中学生計12人の感染が判明し、市はクラスターと認定した。11人は市立中4校に在籍しており、うち有馬、宮前平、宮崎の各校は16日から濃厚接触者が特定するまで臨時休校とした。同塾ではこれまで講師と生徒各1人が感染しており、感染者は計14人となった。

 クラスターが発生した施設での感染も相次ぎ、川崎区の高齢者介護施設では新たに80~90代の男女の入居者3人の感染が判明、感染者は計19人になった。高津区の高齢者デイサービス施設でも90代女性利用者の感染が判明し計6人に、同区の老人ホームでは80代女性入所者と職員各1人が感染し計9人となった。

 病院での感染も相次ぎ、市北部の病院では70~80代の男女の入院患者3人の感染が判明し計6人に、南部の病院でも80代の女性入院患者の感染が明らかになり計6人となった。

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