【新型コロナ】神奈川県内最多287人感染 学習塾クラスターで川崎市立3中学臨時休校 16日

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で16日、新たに男女287人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は11日の285人を上回り、過去最多を更新した。川崎市では、これまでで最も多い90人の感染が報告された。

 横浜市で90代女性、大和市で90代男性の死亡が報告され、県内の累計死者数は229人になった。

 亡くなった横浜市の女性は、クラスター(感染者集団)が発生した元気会横浜病院(同市緑区)に、慢性腎不全のため入院していた。11日の検査を受けた後に死亡し、12日に陽性と分かった。死因は慢性腎不全という。同病院では、この女性と職員2人の感染が確認され、陽性者数は計28人となった。亡くなった大和市の男性は、クラスターが発生していた晃風園デイサービスみのり(同市)の利用者だった。

 川崎市宮前区の大手学習塾に通う市立小中学生計12人の感染が判明し、市はクラスターと認定。11人は市立中4校に在籍しており、うち有馬、宮前平、宮崎の各校は16日から濃厚接触者が特定するまで臨時休校とした。同塾ではこれまで講師と生徒各1人が感染しており、感染者は計14人となった。

 相模原市の20代女性はクラスターが確認された国立病院機構相模原病院(同市南区)の看護師。同病院の感染者は15人となった。

 藤沢市教育委員会によると、同市立中学校の女子生徒の陽性が確認されたことから当該校を臨時休校とした。小田原市は、小田原城址公園(同市城内)のこども遊園地の60代の男性従業員の感染を確認。同遊園地は16日から休園しているが、安全を確認次第再開するとしている。

 県教育委員会は16日、クラスターが発生している横浜市内の県立高校で新たに生徒4人の感染が確認されたと発表。同校の感染者は12人(生徒11人、教員1人)となった。

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 在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)は16日、基地関係者3人の感染を発表した。

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