ロイヤルズ・マシーニー監督「地区優勝は現実的な目標」

来季に向けてのロイヤルズの姿勢はシンプルだ。「再建は終わった。再びポストシーズンを目指す準備は整った」というものである。デイトン・ムーアGMは今オフ、昨年11月に球団を買収したジョン・シャーマン・オーナーの許可の下で積極的な補強を展開。来季が就任2年目となるマイク・マシーニー監督は「2021年シーズンの地区優勝は現実的な目標だと思っている」と語り、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた2015年以来となるポストシーズン進出に意欲を見せている。

新型コロナウイルスの影響により苦しい財政状況を強いられるなか、今オフのロイヤルズはすでに4人のFA選手と契約。クローザーのグレッグ・ホランドと再契約しただけでなく、カルロス・サンタナ、マイク・マイナー、マイケル・A・テイラーの3人をチームに加え、着々と戦力アップを進めている。

マシーニーは地区4位に終わった今季について「同地区内の上位チームを相手にしても善戦していたと思う。いろんな部分で少し戦力が足りなかったのかもしれないけどね」とコメント。その一方で「若手選手が大きな成長を示したシーズンだった。彼らの成長に加え、マイナー、テイラー、サンタナ、ホランドのような選手と契約できた」と戦力が充実しつつあることを実感している。

マシーニーは特にサンタナの加入を喜んでいる。「彼は投手に多くの球数を投げさせることのできる打者だ。彼には何度も苦しめられた記憶がある。彼のチームメイトだった選手から話を聞いたりするけど、本当にいい話ばかりだよ」とマシーニー。サンタナの辛抱強い打撃は発展途上の選手が多いロイヤルズに予想以上の好影響をもたらす可能性がある。

なお、マシーニーは今オフの補強が終了したとは考えておらず、右打者の多い打線に左打者を加えたいと考えているようだ。今後も補強を進め、なおかつ若手選手たちが期待通りの成長を遂げれば、来季のロイヤルズは久しぶりに上位争いに加わることができるかもしれない。

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