農相 あす諫干視察 漁業者と意見交換も予定

 野上浩太郎農林水産相は18日の閣議後会見で、20日に本県と佐賀県を訪れ、国営諫早湾干拓事業(諫干)で造成された干拓農地の営農状況などを視察すると正式発表した。
 野上農相が諫干の現地視察をするのは9月の就任後初めて。歴代農相は就任後1カ月前後で現地を訪れていたが、野上農相はコロナ禍を理由に「適切な時期に訪問したい」としてきた。
 この日の会見では「全国で連日、新規感染者数が過去最多を更新している状況で、どうしてこのタイミングなのか」と質問が飛んだが、野上農相は「就任以来、早期に現地を訪問したいと考えていた。両県知事ら関係者との調整も整ったことから訪問する」と説明。検温やマスク着用など感染リスクを低減させる対策を取るとした。
 20日は中央干拓地の訪問から始まり、佐賀県では有明海再生の取り組みを視察。両県知事や開門を求める漁業者らとの意見交換も予定し、駆け足で両県を巡る。野上農相は「関係者から直接お話を伺い、それぞれのご意見、現場の状況について理解を深めたい」と述べた。

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