ひとり親 困窮世帯に食材を 長崎「つなぐBANK」

ひとり親家庭に配布する米を袋に入れるボランティア=長崎市、県総合福祉センター

 生活に苦しむひとり親家庭を支援する団体「つなぐBANK」(長崎市)のボランティアスタッフが19日、第2期の支援開始を前に、困窮世帯に配る食材を袋詰めした。
 同BANKは昨年10月、一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさきが結成した。2カ月に1回程度、食材を配布する「宅所」を設け、児童扶養手当受給者に米などを無償提供し、専門家が医療や法律相談などに応じている。この1年間で19回、延べ1678世帯4795人を支援した。ボランティアは延べ321人。
 第2期は491世帯から申し込みがあり、135世帯を約1年間支援する。
 食材配布の準備作業は長崎市茂里町の県総合福祉センターであり、寄付された米やお菓子、冷凍食品などをスタッフが袋詰めした。
 同法人の山本倫子事務局長は「コロナ禍で助けを求める問い合わせが増えている。全国から集まった食品を少しでも生活支援につなげていきたい」と話している。問い合わせは同法人(095.828.1470)。

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