医療従事者に感謝の七面鳥 神奈川・厚木のレストランが限定プレゼント「せめてクリスマスは心にゆとりを」

レストランKeiがプレゼントする七面鳥のローストレッグ

 神奈川県厚木市栄町のレストラン「Kei」が市内の医療従事者向けに24、25日、七面鳥のローストレッグ(骨付きもも肉)をプレゼントする。医療現場の最前線で新型コロナウイルスと闘う医療従事者に感謝の気持ちを込めた「クリスマスプレゼント」になる。

 同レストランの六ケ村(むかむら)祐介支配人(44)が企画。料理長も兼務する六ケ村さんは「子どもをはじめ家族がいながら、医療従事者は日々、頑張っている。何とか支援できないかと考えてきた」と明かす。「せめてクリスマスの夜には、七面鳥を食べて心にゆとりを持ってもらいたい」と、レストランならではのプレゼントを思い立った。

 例年、レストランの店頭で100本ほどを販売している。今年は原材料が品薄ぎみだったが、医療従事者を支援したいと、つてを頼って仕入れた。

 厚木市立病院など、市内の14医療機関で両日に夜勤に従事する人数分を届ける予定だ。これらの医療機関以外でも、市内の医療機関で働いていることが分かる身分証などを提示すれば、両日とも午後3~8時に店頭で1人1本、無料でプレゼントする。

 同レストランもコロナ禍で来店客が例年に比べ半減の厳しい状況。それでも従業員はこの企画に賛同してくれたといい、定休日の23日に従業員とともに大量の七面鳥の調理にあたるという。

 六ケ村さんは「医療従事者への感謝を示す気持ちが市内外に広がってほしい」と話している。

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