ドジャースがケインリーと2年契約 今年8月にTJ手術

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ドジャースはヤンキースからフリーエージェントとなった救援右腕トミー・ケインリーと2年契約を結ぶことで合意に達したようだ。ケインリーは今年8月にトミー・ジョン手術を受けており、来季の大部分を欠場することが確実。年俸は来季が75万ドル、2022年が345万ドルと報じられており、ドジャースにとって2022年シーズンのブルペンの強化を見据えた動きと言える。

2年契約の内訳はサインボーナスが55万ドル、来季の年俸が75万ドル、2022年の年俸が345万ドルで、ケインリーに保証されている金額の合計は475万ドル。さらに2022年シーズンの成績に応じて最大75万ドルの出来高が設けられており、ケインリーは2年間で最大550万ドルを得ることができるようだ。

来季の年俸が格安になっていることからもわかるように、ドジャースはケインリーを来季の戦力として計算していない。2019年にヤンキースで自己最多の72試合に登板して27ホールド、防御率3.67、奪三振率12.91をマークしたケインリーがトミー・ジョン手術を経て、2022年シーズンに復活することを見越した契約となっている。

トミー・ジョン手術のリハビリ中の投手と複数年契約を結ぶケースは決して少なくなく、近年ではネイサン・イバルディがレイズ、マイケル・ピネイダがツインズ、ドリュー・スマイリーがカブスとそれぞれ2年契約を結んだ例がある。

ドジャースは来季限りで守護神ケンリー・ジャンセンの5年契約が終了し、今オフ獲得したコリー・クネーベルも1年後にフリーエージェントとなる。2022年の契約が球団オプションとなっているジョー・ケリーも来季限りで退団の可能性があるため、ケインリーの獲得には2022年シーズンのブルペンの頭数を確保しておきたいという狙いがあるものと見られる。ドジャースらしい、したたかな補強と言えそうだ。

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