宇久高全国3位 3年連続入賞 田舎力甲子園

佳作の受賞を喜ぶ生徒ら=県立宇久高(同校提供)

 全国の高校生から地域活性化のアイデアを募る「田舎力甲子園」で、長崎県佐世保市の県立宇久高(前田由美子校長)が取り組む探求活動が、全国3位にあたる佳作に選ばれた。佳作の受賞は昨年度に続き2回目。入賞は3年連続。
 田舎力甲子園は福知山公立大(京都府)が2013年から毎年開催。地域情報の発信方法や新たな郷土料理の開発など地域活性化策について論文や企画書などを募っている。本年度は142件の応募があった。
 佐世保市の離島、宇久島の宇久高は17年度から探求活動の一環で「Uku Labo」と銘打ち、生徒が島の魅力向上を目指す活動に取り組んでいる。
 今回佳作に選ばれたのは2年生の「魚醤油」作りと3年生の観光パンフレット製作。魚醤油では、駆除対象だったウニの仲間のガンガゼや島周辺で取れるイサキを新たな材料として活用。発酵のために乳酸菌飲料を使うなど手軽に作れるように工夫した。観光パンフレットは海や祭り、畜産など生徒たちが感じる島の魅力をテーマに製作した。
 新型コロナウイルスの感染拡大のため、12日、ビデオ会議アプリ「Zoom」上で表彰式が開催された。表彰式に立ち会った3年の畠あゆみさん(17)は「受賞できてうれしい。活動を通じて、島外の人だけでなく、島の人にも宇久の良さを知ってもらうきっかけにしたい」と話した。

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