ヤンキースに必要なのはレメイヒュー再契約よりもブルペン補強?

今オフのヤンキースはフリーエージェントとなったDJ・レメイヒューとの再契約を最優先事項としており、まだメジャー契約を1つも結んでいない。現在もレメイヒューとの再契約に注力していると見られるが、地元紙「デイリー・ニュース」のクリスティ・アカートはブルペン補強の必要性を強調する。「ヤンキースはレメイヒューの決断を待っており、ゲリット・コールに次ぐ先発投手の補強も必要だが、2021年シーズンに向けてブルペンの強化も課題だ」と伝えている。

ヤンキースは2017年から2年連続でリーグ3位の救援防御率を記録するなど、強力なブルペンがチームの強みの1つとなっていた。ところが、2019年は救援防御率がリーグ5位(4.08)に後退し、今季はリーグ9位(4.51)とさらに悪化。ザック・ブリットンは20試合で防御率1.89と安定していたが、コロナ感染で出遅れたアロルディス・チャップマンはわずか3セーブしか挙げられず、セットアッパーのアダム・オッタビーノも防御率5.89と安定感を欠いた。2019年にチーム2位の72試合に登板したトミー・ケインリーが1試合に投げただけで離脱したのも痛かった。

ブリットンとチャップマンの強力コンビは来季も健在であり、アカートはブルペン立て直しのためには「オッタビーノの復調」と「2019年にケインリーが担った役割の穴埋め」が必要であると指摘する。今年8月にトミー・ジョン手術を受けたケインリーはフリーエージェントとなり、ドジャースと2年契約で合意したことが報じられている。チーム内にはチャド・グリーンやルイス・セッサ、ジョナサン・ロアイシガのほか、ニック・ネルソンやミゲル・ジャフレといった若手もいるが、「信頼できるリリーバーを獲得する必要がある」というのがアカートの主張だ。

そして、その補強ターゲットとしてレッズからノンテンダーFAとなったアーチー・ブラッドリーの名前をリストアップ。ブラッドリーは今季ダイヤモンドバックスとレッズで合計16試合に登板して防御率2.95をマークした。また、ヤンキースがマーリンズからノンテンダーFAとなったライン・スタネックに興味を示していることも併せて伝えている。

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