有原争奪戦は3球団の争い? 交渉期限は27日午前7時

北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している有原航平のメジャー球団との交渉期限が日本時間12月27日午前7時に迫っている。パドレス、レッドソックス、レンジャーズの3球団が「ファイナリスト」に挙げられているが、2019年に自己最多の15勝をマークして最多勝のタイトルを手にした28歳の先発右腕は、夢のメジャー挑戦の舞台として、いったいどのチームを選択するのだろうか。

プロ1年目の2015年に8勝を記録して新人王に選出された有原は、翌年から2年連続で2ケタ勝利を記録。2018年は8勝どまりだったが、2019年はキャリアハイのシーズンを過ごし、24試合に先発して164回1/3を投げ、15勝8敗、防御率2.46、161奪三振の好成績をマークした。今季は20試合に先発して132回2/3を投げ、8勝9敗、防御率3.46、106奪三振。プロ6年間の通算成績は60勝50敗2セーブ、防御率3.74となっている。

現地メディアは有原について「4シームと2シームの両方を投げ、スピードは90マイル台前半。三振を奪うベストの球種はスプリッター。ほかにスライダー、カッター、チェンジアップ、カーブを投げ、最後の3つは主に左打者に対して使用する」と伝えている。メジャー球団との契約が成立すれば、契約の規模に応じて日本ハムに対して譲渡金が支払われる。契約不成立の場合、有原は日本ハム残留となり、メジャー移籍は早くても1年後のオフまで持ち越しとなる。

有原争奪戦の「ファイナリスト」と報じられているのはパドレス、レッドソックス、レンジャーズの3球団。いずれも先発投手の補強が必要と目されているチームだ。特にパドレスはエース格のマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季全休が確実となっており、その穴埋めが必要。トレードでダルビッシュ有(カブス)の獲得に動く可能性も取り沙汰されているが、その代わりに有原を獲得することになるのだろうか。

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