【バドミントン】桃田が4度目の優勝 完全復活へ協会幹部も太鼓判

桃田賢斗(代表撮影)

日本のエースが完全復活への一歩を踏み出した。バドミントンの全日本総合選手権最終日(27日、東京・町田市立総合体育館)、男子シングルス決勝で世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が同11位の常山幹太(24=トナミ運輸)を2―1と逆転勝ちし、3年連続4度目の優勝を果たした。

第1ゲームを奪われ、最終第3ゲームも途中までリードを許す“辛勝”。桃田は「ホッとしたのが7割、うれしいのが3割。世界ランク1位として見られ、負けてはいけないという気持ちだった。そのプライドで踏ん張れる部分もあるけど、プレッシャーに打ち勝てない自分も感じた」と反省点を口にした。それでも、今年1月の交通事故を経て約11か月ぶりの復帰戦で優勝し、エースの底力を発揮した。

協会幹部は「国内大会はレベルが落ちるといえども、この全日本総合というのはプレッシャーがかかる。王者になれば気持ちの面での自信も回復するはず」と指摘。来年1月にタイで3週連続で行われる国際大会に向け「ライバル国のトップ選手が出場する予定だが、試合勘さえ取り戻せば海外の大会も問題ないのではないか」と今後の活躍を期待した。

桃田自身も「久々に海外の選手とできる。『日本のエース』として自覚を持ってやりたい」と意欲十分。次は国際舞台で絶対王者が真価を証明する。

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