菅野争奪戦にパドレス、Rソックスなど少なくとも5球団

菅野智之(巨人)のメジャー球団との交渉期限が日本時間1月8日午前7時に迫っているが、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、少なくとも5球団が争奪戦に加わっているようだ。モロシが挙げた5球団はブルージェイズ、パドレス、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス。このうちパドレスとレッドソックスは、レンジャーズへの入団が決定した有原航平の争奪戦において「ファイナリストの3球団」に含まれていることが報じられていた。

パドレスは今季途中に獲得したマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季を全休することが確実となっており、計算できる先発投手の補強が急務となっている。トレードでダルビッシュ有(カブス)の獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されているが、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は、有原獲得に失敗したパドレスが菅野獲得への動きをさらに本格化させる可能性があることを指摘している。

また、レッドソックスは今季崩壊した投手陣の立て直しが急務。トミー・ジョン手術からのリハビリを進めているクリス・セールは来季の開幕に間に合わない可能性が高く、心筋炎により今季を全休したエドゥアルド・ロドリゲスのコンディションがどこまで回復するかも未知数。フルシーズンの活躍を期待できる先発投手は皆無に等しく、日本球界を代表する先発投手として活躍してきた菅野は是が非でも獲得したい存在だろう。

さらに、潤沢な資金力を持つメッツも争奪戦に加わっている。トレバー・バウアーを獲得するチームの本命に挙げる声もあるが、「バウアー1人ではなく先発2~3番手クラスの投手を複数獲得するのでは」との予想もある。メッツはバウアーよりもジョージ・スプリンガーを欲しがっていると見られており、もし菅野を獲得した場合は「バウアー争奪戦からの撤退」を意味することになるだろう。

交渉期限まで残りおよそ10日。市場の動向から目の離せない日々が続きそうだ。

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