年末にかけ大雪の恐れ 長崎県内 警戒呼び掛け

 九州北部上空に強い寒気が流れ込み、県内では30日から31日にかけて平地でも大雪の恐れがあるとして、長崎地方気象台は雪による交通障害や農業施設への被害などに警戒を呼び掛けている。
 同気象台が28日に発表した気象情報によると、30日正午からの24時間降雪量は南部、北部、五島のいずれも多い所で10~20センチの見込み。また、本県沿岸の海域では雪を伴った暴風に警戒が必要で、陸上でも最大瞬間風速25~35メートルを観測する可能性があるという。
 国土交通省長崎河川国道事務所は、不要不急の外出自粛や、自動車への冬用タイヤ、チェーンの早めの装着を促している。
 県内では、雲仙温泉に上る国道57号の雲仙市小浜町北本町-南島原市深江町の区間(23.7キロ)が「予防的通行規制区間」に設定。雪の影響などで車が立ち往生した場合、通行止めになる場合がある。また、日見バイパスや鈴田峠など他のエリアについても注意が必要としている。
 NEXCO西日本は高速道路の広い範囲で大雪による通行止めの可能性があるとして、不要不急の移動自粛を求めている。

 


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