県外バイヤーに商品PR オンライン商談会、サイト開設 長崎県食料産業クラスター協議会

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、長崎県外のバイヤーと接する機会が減った県内の食品製造業者を支援しようと、フードエキスポナガサキオンライン展示商談会が25日、長崎市桜町の長崎商工会館で開かれた。来年2月の本格実施へ向けたプレ開催で、県内3事業者が熊本のバイヤーに自社商品をアピールした。
 県食料産業クラスター協議会主催。同協議会は、国内外のバイヤーが集う「スーパーマーケット・トレードショー」(来年2月・千葉県)への県内事業者合同ブースの出店を新型コロナ禍で見送った。その分、オンラインによる商談を強化。委託先のマルクス・インターナショナルがマッチングサイト「ながさきつむぎ」を同日開設し、合わせてプレ展示商談会を開いた。
 同市愛宕2丁目の菓子店「万月堂」は、オンライン形式の商談会に初めて参加。スタッフらのサポートを受けながら、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って、看板商品「桃カステラ」の特長をバイヤーに説明した。販売担当の永川豊子さん(55)は「手土産として購入する人がコロナで減った。待っていても駄目なので、うちならではの特長をもっと発信していきたい」と話した。他の2社は自社から参加した。
 オンライン商談会は2月8~10、12日、約60社が参加して開催される。

© 株式会社長崎新聞社