西川遥輝の交渉期限は3日午前7時 現地からの報道は皆無

北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指している西川遥輝のメジャーリーグ球団との交渉期限が日本時間1月3日午前7時に迫っている。ところが、レンジャーズと2年契約を結んだ有原航平や複数球団が興味を示していることが報じられている菅野智之とは異なり、メジャーリーグ球団が西川に興味を示しているという報道は現地からは聞こえてこない。西川は交渉期限までに契約を手に入れることはできるのだろうか。

西川の状況については、日刊スポーツが日本時間12月31日にアストロズ、ダイヤモンドバックス、カージナルス、ブルージェイズなど複数の球団が興味を示し、本格的に調査を行っていることを報じているが、現地からの報道は皆無。様々なメディアからの情報をカバーする大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」でも、西川に関する情報はポスティング公示された時点で止まっている。交渉の進捗に関する情報が全くないというのが実情だ。

西川は通算出塁率.382という出塁能力の高さ(選球眼の良さ)と盗塁王3度&シーズン40盗塁以上4度というスピードが最大の売りだが、長打力不足が明白であることに加え、肩の弱さがメジャーリーグ球団にとって懸念材料になっていると見られる。2017年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞しているものの、肩の弱さを考えるとメジャーリーグでプレーする場合のポジションは左翼に限られてしまうだろう(ゴールデングラブ賞6度の秋山翔吾ですら中堅より左翼を守る機会のほうが多かった)。

フリーエージェントの外野手市場はここまでほとんど動いておらず、ジョージ・スプリンガーら有力選手だけでなく、デライノ・デシールズやビリー・ハミルトンなど西川と似たタイプの選手も市場に多く残っている。コロナ禍における移籍市場の動きの遅さもあり、西川にとっては逆風とも言える状況だが、西川のポスティングはどんな結末を迎えることになるのだろうか。

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