大日本プロレスの新春興行(2日、東京・後楽園ホール)で行われたBJW認定デスマッチヘビー級選手権で、挑戦者の塚本拓海(29)が藤田ミノル(43)を撃破し、第42代王者となった。
今回のルールは塚本の要求による「2面有刺鉄線ボード+2面セルフボードデスマッチ」。2枚の有刺鉄線ボードに加え、互いにプロデュースしたボードが1枚ずつ設置されるというもので、塚本が一斗缶ボード、藤田が五寸釘ボードを持ち込み行われた。
試合は開始直後に有刺鉄線ボードに藤田を叩きつけた塚本が主導権を握り、有刺鉄線ナックルパート、キャメルクラッチで攻め込むも、藤田が浮かすように設置した一斗缶ボードへの雪崩式SAYONARA(ツームストーンパイルドライバー)を食らい大ピンチに。
だが、オキャノンボム(ブルーサンダー)で逆転すると、最後は五寸釘ボードへの高角度逆さ押さえ込みで勝利をもぎ取った。
2014年から毎年同王座に挑戦し続け、さらに1月2日大会での挑戦5度目で戴冠を果たした塚本は「やっとこのベルトが取れた。今までの負けが決して悔しいだけの負けじゃないことを実感した」と感慨深い様子で語った。
昨年11月には所属の「プロレスリングBASARA」でユニオンMAX王座を初奪取。短期間でいきなり2冠となったが「ユニオンMAXベルトのおかげで、デスマッチベルトへの意欲が強くなった。率直にうれしい」と相乗効果があったことを明かした。
敗れた藤田は「王座戴冠歴がない塚本君に負けて何とも言えない喪失感。これを糧に私は強くなります」と話し、控室に消えた。