【新日本】唯我独尊のジェイ〝アラート〟1・5ドームで2冠に挑戦

ジェイ(右)は内藤(手前)と飯伏の勝者を迎え撃つ

5日の新日本プロレス東京ドーム大会でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王座に挑戦するジェイ・ホワイト(28)が唯我独尊の怪気炎だ。ドーム初日の4日大会で激突する現王者・内藤哲也(38)と挑戦者・飯伏幸太(38)の勝者に挑戦するジェイは不敵発言を連発した上で、王座奪取後の「休養予告」まで繰り出したが…。

昨年11月の大阪大会で飯伏から挑戦権利証を奪ったジェイは、ドーム2連戦2日目の挑戦者という優位な立場をつくり上げた。内藤と飯伏の2冠戦も「高みの見物」を決め込んでおり「どちらが勝っても構わない。1・4に勝つ力がある方が、俺と対戦するのにふさわしい。まあどちらかといえば飯伏の方がイージーかな。やつに3連勝しているし、俺の方が圧倒的に強いのは誰もが知っていることだ」と不敵な笑みを浮かべた。

権利証を獲得した勝利が反則まがいの“疑惑の判定”だったため、飯伏はもちろんファンからも猛批判にさらされている。それでもジェイはどこ吹く風。「今の飯伏は何も持っていない。内藤に運よく指名してもらわなかったら、ニュージャパンランブルの出場者だったはずだ。先に再戦するのが筋とか言っていたようだが、ブリーフケースを持っている俺が2冠戦以外で戦う必要なんかない。俺の試合予定は俺自身が決める。もちろんファンの気持ちなんか全く関係ない」。メンタルは驚異的なまでに強靱だ。

大会初日を休養に充て万全の状態を整えるが、自身にはさらなる休養が必要と主張する。「2冠王者になった後は少し休むさ。俺のことを認めない日本で働き過ぎたからな。2冠王者になれば今以上の力を手にできる。これから何をするのか、どこで試合をするのか、誰と対戦するのか…。全ての決定権は俺が持つ」ときっぱり。仮に内藤や飯伏からリマッチ要求があったとしても断固拒否し、我流の防衛ロードを歩むつもりだ。

「2020年は大変な年だったが、俺は大勢と違って進化を続けた。常に新たな歴史をつくり、偽者のG1王者からブリーフケースを取り返す偉業も成し遂げた。21年も変わらず進むだけだ」。どこまでも我が道を行くスイッチブレードが三つどもえの2冠争いを制する。

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