【新日1・4東京ドーム】GODが7度目のIWGPタッグ戴冠 天コジ抜く歴代最多記録

タイチ(奥中)を攻めるタンガ・ロア(左)とタマ・トンガ(右)

IWGPタッグ選手権は挑戦者のGOD(タマ・トンガ=39、タンガ・ロア=37)が、鈴木軍の王者ザック・セイバーJr.(33)、タイチ(40)組を撃破して第88代王者に輝いた。

約11か月ぶり7度目の王座奪取を果たしたGODは〝天コジ〟こと天山広吉(49)、小島聡(50)組と並んでいた同王座史上最多戴冠タイ記録「6」を抜け出して単独歴代1位となった。

開始は3度目の防衛戦となる王者組のペース。昨年2月に棚橋弘至(44)、飯伏幸太(38)の「ゴールデン☆エース」から王座を奪っているだけに連係は揺るぎない。ノド輪などタイチのラフ攻撃と、ザックの複雑関節技が巧みに交錯。セコンドの邪道(52)も小刻みに手を出してワールドタッグリーグ戦を制覇したGODを突き放しにかかる。

しかしリーグ公式戦で勝利している兄弟の絆が、日英コンビを追い詰めた。ザックに合体パワーボム、タイチに合体のトンガンツイストを決めるや、スーパーパワーボムをザックに決めようとするも、タイチが絶妙のカット。逆に合体雪崩式脳天砕きでタンガを投げ捨てる。

王者組は合体技の天翔ザックドライバーを狙うもタンガは何とかこれを回避。タイチに危険な岩石落としを食らうも、タマが、敵軍のアイアンフィンガーフロムヘルを強奪してザックに一撃。その間をついてタンガがタイチをエイプシット(変型サンダーファイヤー)で決めて3カウントを奪った。

ベルトと地獄の爪まで持って帰ったGODは堂々と王者宣言。次なる目標は長期政権しかない。2019年の5度目の王座時に記録したV7を超える最多防衛記録(カール・アンダーソン、ジャイアント・バーナード組のV10)を目指してGOD7度目の政権が始まった。

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