【新日1・4東京ドーム】飯伏悲願の2冠奪取!カミゴェ3発で内藤撃破「本当の神になる」

2本のベルトを手にした飯伏は喜びを爆発させた

4日の新日本プロレス東京ドーム大会で行われたIWGPヘビー級&インターコンチネンタルダブル選手権は、挑戦者の飯伏幸太(38)が内藤哲也(38)を撃破し新2冠王者となった。

昨年のG1クライマックスで史上3人目となる連覇を達成した飯伏は、挑戦権利証を失いながらも王者からの指名で年間最大興行のメインに立った。ともに1982年生まれの同い年で、強烈に意識し合ってきたライバル決戦は、互いに一歩も譲らぬ意地の張り合いとなった。カミゴェにカウンターのデスティーノを浴びた飯伏だったが、正調デスティーノをキャッチすると人でなしドライバーでマットに突き刺す。

25分過ぎにカミゴェをカウント2で返された飯伏は、伝家の宝刀フェニックススプラッシュを発射。だが、これを回避されるとコリエンド式デスティーノで形勢逆転を許し、なかなか決定打を放てない。

内藤の粘りはすさまじく、ハイキックから2発目のカミゴェを決めてもカウント3は奪えない。ならばと飯伏はニーパッドを外して勝負に出るが、逆にバレンティアを浴びて再び劣勢に。それでも正調デスティーノだけは阻止すると、内藤の手をつかんだ状態でジャンピングニー一閃。そのまま、この日3発目のカミゴェを叩き込み、ついに死闘に終止符を打った。

試合後のリング上では内藤から2本のベルトを渡され、手を上げられて勝利をたたえられた。ところが、この激闘の余韻をぶち壊すかのように、5日大会で同王座に挑戦するジェイ・ホワイト(28)が登場。英語で挑発を受けた飯伏は「ジェイ、俺は絶対に一日じゃ終わらない。その前に、内藤さん、ありがとうございます。ジェイ、明日、もう1回、僕が試合後、赤コーナーで立ってる姿が見えるよ。お前は明日で終わりな」と言い切った。

「こんなにたくさん集まってくれてありがとうございました。絶対に明日(5日)も守り抜いてみせます。この2つのベルトを。僕は、この最高のベルトと最強のベルトを今、持ってます。明日もこれをキープする。みんな、分かってますよね。僕は逃げない、負けない、諦めない、そして明日ジェイに勝って、本当の神になる」と、ドームの観衆に約束した飯伏。インディ団体・DDTで生まれ、長らくプロレス界を背負う逸材と期待を集め続けてきたゴールデン☆スターが、ついに悲願のベルトを手にして業界の頂点に立った。

【飯伏幸太の話】この最高のベルトと最強のベルトが今、僕の手元にあるのが夢のようです。でも、ここで終わらせたくない。明日、絶対に守り抜きます。あと一つ、内藤さん、ありがとう。やっぱり内藤哲也からこの2つのベルトを取ることが夢だったんで。それがかなったっていうのが一つ。あと、まだまだあるんですけど、今ここでは言えないです。それは明日、防衛したら言います。

僕はデビューして17年たつんですけど、本当に小さなところからコツコツやってきて…よくここまでたどり着いたなって自分でも思います。だからこそ、明日は絶対に負けられないです。今こういうコロナの状況で、あんまり人数入れられない状況のなか、今日もこうやって集まってくれて、僕は一人でもファンの方がいるのであれば、プロレスを見たいという人が一人でもいるのであれば、どこでもタイトルマッチをやります。どこでもなんでも大丈夫です。もっともっとプロレスを広めていきたい。2021年は飯伏幸太の年にしたいし、僕だけじゃなくプロレス界全体を盛り上げていきたいです。

© 株式会社東京スポーツ新聞社