メッツが菅野争奪戦から撤退 交渉期限は8日午前7時

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンと「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは日本時間1月5日、読売ジャイアンツからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指している菅野智之の争奪戦からメッツが撤退したとみられることを伝えた。メッツはジャイアンツ、ブルージェイズなどとともに菅野の獲得に乗り出していることが報じられていた。菅野とメジャーリーグ球団の交渉期限は日本時間1月8日午前7時に迫っている。

ヘイマンはメッツが菅野と交渉を行っていたことを伝える一方で「彼らの主な焦点は他の場所にあるようだ」と述べている。シャーマンはシンプルに「メッツは現在、菅野の争奪戦に加わっていない」と報じるにとどまっているが、菅野の争奪戦に加わっていることが報じられていたメッツが撤退したことは間違いなさそうだ。

交渉期限が日本時間1月8日午前7時に迫っていることもあり、ヘイマンは「菅野はまもなく決断を下すだろう」と伝えている。巨人が菅野に対して4年契約をオファーしたことも報じられているが、大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」が実施している読者アンケートでは1万6000以上の票が集まった段階で巨人残留を予想する声は10%程度。ほとんどのファンが菅野のメジャーリーグ移籍を予想している。

ただし、このアンケートで約24%の票を集めるなど、菅野の移籍先の最有力候補とみられていたメッツが撤退したことにより、争奪戦の行方は混沌としている。このアンケートではブルージェイズ、ジャイアンツ、「その他のメジャーリーグ球団」という3つの選択肢が14%台の得票率で「2位グループ」を形成し、得票率12%台のレッドソックスが5位。ダルビッシュ有を獲得したパドレスと有原航平を獲得したレンジャーズも選択肢に含まれているが、巨人残留を下回る得票率にとどまっている。

ファンの予想通り、ブルージェイズ、ジャイアンツ、レッドソックスのいずれかが争奪戦を制するのか。あるいは移籍市場に付き物の「ミステリー・チーム」が現れるのか。菅野の争奪戦はまもなく決着のときを迎える。

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