大野雄に続く左腕不足、右のエース候補は福谷?柳? 中日の21年開幕ローテを大予想

中日・福谷浩司、大野雄大、柳裕也(左から)【写真:荒川祐史】

落合監督時代の黄金期に築いた「投手王国」再建へ

昨季8年ぶりのAクラス入りを果たし、上昇気配が漂う中日。10年ぶりのリーグ優勝と16年ぶりの日本一を目指す2021年は、落合博満監督時代の黄金期を牽引した“投手王国”の再建も欠かせない。沢村賞左腕のエース大野雄大に続く先発投手の台頭に期待したいところ。春季キャンプやオープン戦で勢力図に変動は起こるが、現時点で予想される開幕ローテを占ってみる。

【広島戦】
3月26日 大野雄大
3月27日 柳裕也
3月28日 小笠原慎之介

開幕投手を担うのはエース左腕しかいないだろう。カード勝ち越しのために重要になってくるのは2戦目以降。昨季は6勝7敗と黒星が上回ったが、右のエース候補として期待される柳を据えた。広島には昨季4戦3勝とイメージもいい。

3戦目は思い切って小笠原を起用。昨季はプロ入り最少の4試合登板にとどまり、背水の思いで迎えた6年目。2018年にはマツダスタジアムで開幕投手を務めて悔しい思いをしただけに、3年越しの雪辱にも期待したい。さらに、大野雄から左・右・左と交互に並ぶ。

昨季チーム2位の8勝を挙げた福谷が本拠地開幕を担うか

【巨人戦】
3月30日 福谷浩司
3月31日 梅津晃大
4月1日 勝野昌慶

本拠地開幕のマウンドは、昨季チーム2位の8勝を挙げた福谷に任せるか。さらに、チーム内の評価は随一の梅津を2戦目に。新たに背番号18となった3年目右腕にとっては、開幕から躍動してブレークイヤーにしたいところだ。

最後の6枠目は昨季4勝の勝野を充てたが、キャンプとオープン戦のアピール次第では大きく変わってきそうだ。昨季はルーキーだった岡野祐一郎を滑り込みで第6戦に抜擢したことを考えると、ドラフト1位の高橋宏斗や2位の森博人らにもチャンスはあるか。

さらに、昨季復活の兆しを見せた松葉らもいる。状況次第では、大野雄が中5日で登板する可能性もある。全体を通してみると、右腕は豊富な一方、左腕が物足りない。2019年に開幕投手を務めながら昨季は1軍登板なしに終わった笠原祥太郎らが存在感を見せてくれば、盤石な先発陣を揃えられそうだ。(Full-Count編集部)

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