Rソックスの本命はオドリッジか 「強い関心」との報道

読売ジャイアンツからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指している菅野智之の争奪戦に加わっていることが報じられているレッドソックスだが、どうやら本命は別にいるようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、レッドソックスはツインズからフリーエージェントとなっているジェイク・オドリッジに「強い関心」を示しているという。メッツに続いて菅野争奪戦から撤退する可能性もありそうだ。

レッドソックスは昨季、クリス・セールとエドゥアルド・ロドリゲスの2本柱が全く投げられなかったこともあり、投手陣が崩壊。今オフは投手陣の立て直しが急務となっており、田中将大やジェームス・パクストンといったトレバー・バウアーに次ぐ「2番手グループ」の投手の補強を目指している。オドリッジもその「2番手グループ」の1人だ。

現在30歳のオドリッジはレイズでプレーした5年間で3度の2ケタ勝利をマーク。ツインズ移籍2年目の2019年には自己最多の15勝を挙げ、オールスター・ゲーム初選出を果たした。同年オフにフリーエージェントとなり、複数年契約を得るチャンスだったが、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。ところが、昨季は相次ぐ故障によりわずか4試合しか投げられず、0勝1敗、防御率6.59という不本意な成績に終わった。

とはいえ、バウアー以外にエース級の先発投手が不在という市場の状況もあり、オドリッジに興味を示しているチームは少なくない。レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるチェイム・ブルームは、レイズがトレードでオドリッジを獲得した当時、レイズのフロントにおり、オドリッジが一人前の先発投手に成長していく過程を見てきた人物だ。そのブルームがオドリッジを高く評価し、獲得を狙っているとしても決して不思議なことではない。

菅野の争奪戦に加わっていることが報じられているレッドソックスだが、菅野ではなくオドリッジを獲得することになるのだろうか。

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