クローザー獲得を狙うWソックス 昨季セーブ王のハンドに興味

昨季12年ぶりにポストシーズン進出を果たしたホワイトソックスは、2005年以来となるワールドシリーズ制覇を目指して今オフも積極的な補強を展開している。すでに先発ローテーションにランス・リン、外野の一角にはアダム・イートンを加えているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ホワイトソックスはさらにトップクラスのクローザーを獲得することを狙っているという。そして、その候補の1人としてブラッド・ハンドに興味を示しているようだ。

ホワイトソックスは今オフ、過去2シーズンにわたってクローザーを務めたアレックス・コロメイがフリーエージェントとなった。チーム内にはアーロン・バマー、ギャレット・クローシェ、コディ・ホイヤー、マット・フォスターといった生きのいい若手リリーバーがいるものの、ワールドシリーズ制覇を目指すには絶対的なクローザーが必要であると判断。コロメイとの再契約も選択肢から排除していないが、ハンドやリアム・ヘンドリックスといったトップクラスのクローザーに興味を示している。

現在30歳のハンドはパドレス時代の2017年途中からクローザーを務めるようになり、2018年と2019年は2年連続で30セーブ以上を記録。昨季はインディアンスで23試合に登板して22イニングを投げ、2勝1敗16セーブ、防御率2.05、29奪三振をマーク。両リーグ最多のセーブ数を記録し、自身初となる最多セーブのタイトルを獲得した。与四球は4つだけ、セーブ失敗は1度もなしと抜群の安定感だった。

2021年の契約は年俸1000万ドルの球団オプションとなっていたが、財政難のインディアンスはオプション行使を拒否。ハンドはバイアウトの100万ドルを受け取ってフリーエージェントとなった。ハンドにはホワイトソックスのほか、ドジャース、ブルージェイズ、メッツなどが興味を示していることが報じられており、昨季のセーブ王をめぐって複数球団による争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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