菅野に大きな動きなし 交渉期限は日本時間8日午前7時

菅野智之(巨人)のメジャーリーグ球団との交渉期限まで残り24時間を切っているものの、現地からは交渉が進展している様子などは伝わってこない。菅野と同様にポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を実現させた有原航平(レンジャーズ)とキム・ハソン(パドレス)は交渉期限の数日前に契約合意が報じられていたが、菅野はその段階に達していない状況だ。巨人残留の可能性も取り沙汰されるなか、菅野のメジャーリーグ挑戦の行方に注目が集まっている。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは菅野について「沢村賞2度という実績に相応しい価値(の契約)を得ようとしているように見える」と伝えている。その比較対象に挙げられているのが、2年前のオフに菊池雄星がマリナーズと結んだ4年5600万ドル(厳密には3年4300万ドル+年俸1300万ドルの選手オプション)という契約だ。菅野側はこの条件を最低ラインとしているのではないかとの見方が出ている。

最新情報ではブルージェイズが菅野獲得に向けて「強力なオファー」を提示したことが報じられているが、依然として菅野側の希望条件には届いていないという。菅野は今年で32歳になるが、ダルビッシュ有(パドレス)、前田健太(ツインズ)、田中将大(ヤンキース)といった日本人投手と比べて年齢を重ねた状態でのメジャーリーグ挑戦となっていることも好条件のオファーを得られない原因になっているとみられる。

巨人は菅野に対してオプトアウト条項付きの4年契約を提示していることが報じられており、これが事実であれば、菅野は1年後のオフに改めてメジャーリーグ移籍を目指すことが可能である。ただし、それは年齢をさらに重ねることを意味するため、今オフ以上のオファーを得られる保証はない。元日の渡米後、大きな動きがないまま交渉期限を迎えようとしている菅野だが、日本時間1月8日午前7時のデッドラインまでにどんな決断を下すのだろうか。

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