メッツがブライアント獲得を検討か 上位有望株の放出は拒否

メッツは日本時間1月8日にフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコを獲得したが、トレード交渉を行っていた相手はインディアンスだけではなかったようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマによると、メッツはクリス・ブライアント獲得に向けてカブスとトレード交渉を行っていたという。ただし、サンディ・アルダーソン球団社長は自軍のトップ・プロスペクトを放出するつもりがないことを明言している。

メッツはインディアンスとのトレードで若手内野手2名(アメッド・ロサリオとアンドレス・ギメネス)に加えて「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングで9位にランクインしていたジョシュ・ウルフと同10位だったイサイアー・グリーンを放出。しかし、同ランキング上位8選手の放出は回避した。

プーマによると、カブスは19歳の捕手、フランシスコ・アルバレスを「非常に気に入っている」という。この選手は前述のランキングで2位にランクインしている有望株だ。ジャレッド・ポーターGMは「トレードするつもりがない有望株が5~6人いる」ことを明らかにしており、アルバレスもこのなかに含まれているとみられる。

ブライアントは昨季こそ34試合で打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644と不本意な成績に終わったものの、メジャー最初の5シーズンでOPS.901をマーク。メッツの正三塁手にはJ・D・デービスが予定されているものの、ブライアントが本来の実力を発揮すれば大幅なアップグレードとなるだろう。

問題は2000万ドル前後と予想されるブライアントの年俸だ。メッツはぜいたく税ラインまであと3200万ドルほどしか余裕がなく、ジョージ・スプリンガーを獲得すれば、ブライアントを獲得したうえで年俸総額をぜいたく税ライン以内に収めるのはほぼ不可能となる。アルダーソンは「超えてはいけないラインとは考えていない」と発言しているが、今後もカブスとの交渉を継続していくのだろうか。

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