ブルージェイズが右腕・コールとマイナー契約で再契約

ブルージェイズは日本時間1月9日、自軍からノンテンダーFAとなっていたA・J・コールとマイナー契約で再契約したことを発表した。招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ロースター入りを争うことになる。メジャー昇格の場合の年俸は100万ドルで、投球イニング数に応じて最大20万ドルの出来高が設けられているという。また、5月15日までにメジャーへ昇格できない場合、他球団でのプレー機会を模索するために契約を破棄できる権利も含まれているようだ。

現在29歳のコールは昨年12月にノンテンダーFAとなったものの、昨季のブルージェイズにおいて最も信頼できるリリーバーの1人だった。昨季は24試合に登板して23.1イニングを投げ、3勝0敗1セーブ、2ホールド、防御率3.09、20奪三振を記録。昨季ブルージェイズで20イニング以上を投げたリリーバーのうち、コールより防御率が良かったのはラファエル・ドリスとトーマス・ハッチの2人だけである。

コールは2010年のドラフト4巡目指名でナショナルズに入団し、2015年にメジャーデビュー。2018年途中にヤンキースへ移籍し、2019年はインディアンス、2020年はブルージェイズでプレーした。ナショナルズ時代は先発も務めていたが、ヤンキース移籍以降はリリーフに専念。メジャー通算では103試合(うち19先発)に登板して14勝10敗3セーブ、2ホールド、防御率4.65という成績を残している。

リアム・ヘンドリックスやブラッド・ハンドといったトップクラスのクローザーに興味を示しているブルージェイズだが、現時点ではドリスもしくはジョーダン・ロメロがクローザーの有力候補。今後の補強次第ではあるものの、コールはハッチ、ライアン・ボルッキ、アンソニー・ケイ、トレント・ソーントンといった若手投手やメジャー2年目を迎える山口俊などと開幕ロースター入りを争うことになりそうだ。

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