鷹・藤本二軍監督がドラ2・笹川見てギータ回顧「めちゃくちゃだった」

新人合同自主トレ、でキャッチボールする笹川

ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡・筑後市のファーム施設でスタート。この日は藤本博史二軍監督(57)、森浩之三軍監督(55)が新人選手の動きを見守った。

鷹の主砲・柳田悠岐外野手(32)の1年目に二軍打撃コーチを務めていた藤本二軍監督は、身長193センチ、体重88キロのドラフト2位・笹川吉康外野手(18=横浜商)に「(柳田に)姿全体が似ている。顔だけ違う」とニヤリ。背格好と雰囲気が酷似していることから、大化け前のミスターフルスイングを思い出さずにはいられなかった。

「ああいう感じだった。ただ、柳田は大学から入ってきて、来た時にしっかりと振れていた。めちゃくちゃだったけどね。めちゃくちゃ振ってる感覚があったけど、バットはしっかり1年間振ったからね。その辺を(笹川が)実際始まったらどれだけできるか」。規格外の大砲に巣立ったのは、振る体力と努力できる才能があったから――。

それでも藤本監督は笹川に「まあ、高校生だから慌てないことですよ。ケガしたら損ですから」と、まずは土台となる体づくりを求めた。類まれなパワーヒッターの素質を持った18歳。粗削りだった金の卵が球界を代表するスラッガーに飛躍した「成功例」を間近に見てきた指導者の下で、笹川がどんな成長曲線を描くか、楽しみだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社