プロ野球の新成人は52人…中日根尾や日ハム吉田輝ら「黄金世代」の現在地は?

ロッテ・藤原恭大、中日・根尾昂、広島・小園海斗、日本ハム・吉田輝星【写真:荒川祐史、石川加奈子】

戸郷は昨季チーム2位の9勝、根尾はプロ初安打も9試合出場

11日は成人の日。プロ野球界でも、育成を含む52人の選手が晴れて大人の仲間入りを果たした。顔ぶれを見ると、甲子園を沸かせたスターやブレーク間近の有望株がそろう“黄金世代”。2021年シーズンへと向かう主な新成人たちの現在地を見てみたい。

○戸郷翔征投手(巨人・2000年4月4日生)
19試合、107回2/3、9勝6敗、防御率2.76

世代の筆頭格。昨季は開幕ローテ入りを果たすと、エースの菅野とともに先発陣を牽引。新人王争いは、終盤に失速して惜しくも広島・森下との一騎討ちに敗れたが、チーム2位の9勝を挙げた。メジャー挑戦を検討していた菅野が残留することになり、今季も両輪としての活躍が期待される。

○根尾昂内野手(中日・2000年4月19日生)
9試合、23打数2安打、0本塁打、0打点、打率.087

春夏通じて3度の全国制覇を経験した甲子園のスター。2年目の20年は1軍9試合出場ながら、8月11日の広島戦(マツダ)では通算17打席目にしてプロ初安打を記録した。外野にも挑戦して可能性を模索。一方で、昨オフの契約更改では遊撃レギュラーの京田への挑戦を宣言した。3年目にブレークのきっかけをつかみたい。

○藤原恭大外野手(ロッテ・2000年5月6日生)
26試合、96打数25安打、3本塁打、10打点、打率.260

昨季終盤にコロナ禍に見舞われたチーム状況にともなって1軍に昇格すると、昨年10月14日の楽天戦(ZOZOマリン)では、涌井から先頭打者アーチを放ってプロ初弾を記録。出場数こそ26試合だったが、今季の覚醒を十分に予感させる存在感を見せた。人気もうなぎのぼりで、将来のロッテを背負って立つ存在になることが期待される。

巨人・戸郷翔征【写真:荒川祐史】

吉田輝は昨季5試合登板、小園はわずか3試合で快音なし

○吉田輝星投手(日本ハム・2001年1月12日生)
5試合、20回1/3、0勝2敗、防御率8.41

「金農旋風」を巻き起こした甲子園のスター。プロ2年目の20年は5試合に登板したが、0勝2敗、防御率8.41。1年目の19年6月に挙げたプロ初勝利以来の勝ち星はならなかった。イースタンでは3勝3敗、防御率2.56、リーグトップタイの60奪三振と真っすぐの力は十分。エースの有原航平のメジャー移籍が決まっただけに、高卒3年目の今季は飛躍のきっかけをつかみたいところだ。

○小園海斗内野手(広島・2000年6月7日生)
3試合、6打数0安打、0本塁打、0打点、打率.000

ルーキーイヤーの19年は59試合に出場し打率.213、4本塁打16打点をマーク。20年はレギュラー奪取が期待されたが、1軍出場はわずか3試合にとどまり無安打に。それでも2軍では66試合で打率.305、1本塁打20打点、11盗塁と数字を残した。FA権を行使せず残留した田中広の“壁”を乗り越えることはできるか。

○宜保翔内野手(オリックス・2000年11月26日生)
10試合、17打数2安打、0本塁打、2打点、打率.118

昨季はオープン戦で6試合連続安打をマークするなど二塁、遊撃として12試合に出場して打率.344と存在感を発揮。開幕1軍候補として期待されていたが、昨年5月に右手有鈎骨摘出手術を受けて出遅れた。シーズン終盤にかけて1軍昇格を果たし、10試合出場。スケール感はあるだけに、覚醒のきっかけをつかんでチームの最下位脱出に貢献したい。

【表】総勢52名を完全網羅 飛躍に期待のNPB今年の新成人は…(セ・リーグ編)

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【表】総勢52名を完全網羅 飛躍に期待のNPB今年の新成人は…(パ・リーグ編)

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(Full-Count編集部)

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